Tongue Control Treatment

舌コントロールセミナー 1stを終えて

2018年10月から2019年2月にかけて計6日間、三重県松阪市で舌コントロールセミナーを行いました。

今回は私の考えに賛同してくれた6名の歯科医の先生に参加して頂き、色々試行錯誤しながらセミナーを進め、理論と実技の全てを最終日までに伝えることができました。

私もまだまだ多くの課題を抱えていますが、参加して頂いた先生の普段の歯科診療に大きな変化をもたれせてくれるのではないかと思っております。

まだ3月30・31日と総復習の会がありますが、これまでの6日間のことを振り返ってまとめてみます。

実技(レジン貼り付け)

舌コントロール療法の理論

本来歯科医が参加するセミナーは歯科的なセミナーが一般的ですが、当セミナーは歯科的なセミナーではありません。『軟組織の機能を変えることで硬組織に良い影響を与えよう』という考えのセミナーです。

よって理論編では筋肉や関節など身体の仕組みや身体がどうなっているかなどの分析方法や、さらに舌コントロール療法(以下、舌コンと略)の理論から観る模型分析などを土曜日に行いました。

先生方の一番興味を示したのは、やはり舌コン後の模型の変化だと思います。この変化は紛れもない事実であり、舌コンの凄さだと思っています。

10月の最初の土曜日は、これまでの舌コン症例の報告や模型の変化などをみてもらいました。12月の2回目、2月の3回目と家族または身近な人に舌コンをし、模型で変化を観るという宿題をお願いしました。

一部の先生の症例で明らかな変化があったことはとても素晴らしいことだと思いましたし、私も自信になりました。

理論を理解すれば、実技の変化も納得がいくと思います。

ただやるのではなく、理解して実習する。

すると変化が分かり理解が増すと思っています。

模型分析

舌コントロール療法の実習

私は歯科医師ではないので実習の部分が一番気がかりでしたが、かわいまち歯科口腔医院の川村先生がお手本の実技をして頂き、問題なく皆さんに伝えることが出来ました。

10月の最初の実習は皆さんなかなか苦戦していましたが、12月の実習では実際にかわいまち歯科の患者さんがモデルとして来院してもらい、1ドクターが1人の患者さんに舌コンをしてもらいました。

そして臨床と同じように、四肢の他動検査や模型などの資料を採りました。次回のセミナー時にどのように変化をしたかを確認するためです。

2月のセミナーに同じ患者さんに来院してもらい、四肢の他動検査や歯列や口蓋の変化を観るために模型分析をしました。

来院患者の一人9歳の男の子は、顎骨の成長が理想的ではなく歯列にも問題があったようですが、私には彼の酷い猫背が心配で母親も随分前から気になっていたようです。

12月初め(2018/12/2)の実習で初めてレジンを貼り、2月末(2019/2/24)のセミナーまで一切何もせず普通に生活してもらいました。

2月のセミナー時彼の姿に私も担当したドクターもびっくりしました。姿勢が全く違う。母親もそのことに気づいており、とても喜んでいました。

私は、この姿勢の変化は必ず模型に現れると思い、担当ドクターと模型分析をしました。上顎の左右の中切歯側切歯が明らかに変化し左右対称性に近づいていました。四肢の他動検査は、やや差があったものの12月の時より全身の筋肉が脱力出来るようになり、姿勢や歯列の変化に納得のいく確認が出来ました。

この後さらにパーフェクトを目指しレジンの調整等を中心に舌コン実習をやってもらいました。

他の先生も良い変化の症例がありました。また改めてこちらに書きたいと思います。

6時方向から口腔内チェック

一番重要と考えること

この舌コンは、歯の治療ではありません。ただ単に、一人の人間の機能を最大限に引き上げるための手段の一つとして考えました。

一番重要なことは、身体がどうなっているかを知り、人間を構成するそのものをまずはしっかり機能させることが重要だと思っています。

症状は結果であり、その結果を作った過程を改善してあげることが大切だと思います。

お知らせ

・歯科医師の先生へ

今、舌コントロールセミナーの開催期間中です。もし興味がある歯科医の先生がいましたら、ぜひ一度見学にお越しください。費用は無料です。見学には事前申し込みが必要です。詳しくは、舌コントロール療法HPをご覧ください。https://tongue-control.com/

各種セラピストの方へ

もしこのブログを読まれたセラピストの方で舌コンに興味を持たれた方、是非一度バランスセミナーの体験会にご参加ください。詳しくは、バランスセミナーHPをご覧ください。https://www.styleb.co.jp/seminar/